日々。

春来たり

桜の花弁が舞い降りて

季節の到来を彩る最中

私は考える

如何にして在るべきかと

 

 

先日休学届けを出してきた

連続で休学できるのは二年までという規則の為

休めるのは今年まで

もっともこの一年で休めたかと聞かれれば

自信を持って休めていないと答えられる

静養とは程遠い一年であった

休む事を許してもらえなかったのだから仕方がない

しかし私は頑張ったと思う

誰も私を褒めてくれなかったけれど

必死に生きた事を認めてはもらえないけれど

頑張ったと思う

私は頑張った

また新しい一年が始まる

 

 

とは言ってもすべき事は変わらない

労働、である

まず第一に自分の生活がある

お金がなければ生活はできず死ぬしかない

第二に私には養うべき人間がいる

病人を支えることにもお金が要る

どこにも甘える余地なんてない

 

 

私の一日はとても奇妙である

朝起きる

八時から在宅の仕事なのでパソコンを開く

上司に電話をして仕事の確認をする

原稿を書いたり上司の仕事を手伝う

今では彼の補佐のような役回りになっている

仕事が終わるのが平均して夜七時頃

ここで今日も頑張ったと一息つければ良かったが

生憎私には夜の仕事がある

同伴がない日なら出勤時刻は〇時頃

出勤までの間にお風呂に入り身支度を済ませる

これが意外と大変で化粧や服選びが面倒である

全て済ませると軽食を取り薬を飲む

薬と言っても市販の咳止め錠であるし

それを八十錠あまり飲み干すのだが

別に咳が出ているわけではない

八十もの錠剤をえずきながら胃に流し込む

一時間も経たぬうちに効き目が出てくる

まずエフェドリンにより興奮状態に陥る

是を以って疲労を忘れ仕事に従事できる

体が暖かく感じられ前向きな気持ちになる

同時にコデインも効き始め鎮静作用を得る

是を以って程良い精神状態に落ち着く

とにかくこれでPTSDの症状が多少落ち着く

仕事中にフラッシュバックを起こしたのでは

何も手に着かないのだから

こうする他はない

 

ようやく出勤である

店に到着し客に着く

お酒を飲む

胃の中で錠剤とアルコールが混ざる

エフェドリンコデインとカフェインとアルコール

彼らが混ざり合う事で昼職の疲れは吹っ飛ぶ

もちろん元気の前借りでしかないのだが

夜職経験者ならわかるだろうが

時折コールや飲み曲で煽られると

否が応でもお酒を飲まなければならない

最悪なのは沢山飲んだことで訪れる限界と

薬の副作用の現れる時期が概ね一緒であること

まろやかな吐き気がずっと続く

 

朝方七時頃に私の仕事が終わる

しかし私に休む時間はない

家に帰ってすぐ仕事があるからだ

遅くとも八時過ぎには仕事に取り掛かる必要がある

既に私の体は疲弊しているが問題はない

追い薬として四十錠ほど飲むとまた元気になる

そしてまた仕事が終わり夜の仕事...と繰り返す

もちろん毎日夜職があるわけではないので

仕事が終わって夜職がない日には睡眠を確保する

大抵そういう日は残業を頼まれるのだが

 

 

 

このような「日々」はいつまで続くのか

私は最後のブログで幸せになりたいと書いたが

正直幸せとは程遠い生活だ

年が明けて早々どん底に突き落とされて

何とか耐え抜き這い上がったものだが

頑張っても頑張っても頑張っても

何も見えてこない

寧ろ失ってばかりだ

覚醒剤の原料であるエフェドリンの作用だろうか

覚醒剤常用者で歯が溶けてボロボロの人がいること

知っているだろうか

エフェドリンもまたそういう副作用があるようで

近頃歯痛が酷い

叫びたくなるような頭痛も頻回に起こる

毎日胃に大量の錠剤とアルコールを流し込む為

胃痛も日増しに激化している

慢性的な吐き気とはお友達だ

頑張っているのにどうしてなのだろう

私は身を粉にして頑張っているよ

どうして報われないのだろうって

毎日神様に聞いている

 

しかし結局は自分の問題だ

頑張るか死ぬか

それしかない

逃げ場はない

甘えは許されない

誰にも頼ってはいけない

全ての困難をひとりで乗り越えなければならない

為さなければならないことは

何があろうと為さなければならないのだから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも少しだけ

誰かに甘えてみたかった。

今年。

寒い。

なぜこんなに寒いんだ。

暖房の効いた部屋に入る際は一礼を忘れない。

 

 

今年も終わるというのに

私の人生の中でまた色々起きてしまった

 

10月から桜木町のミックスバーで働き始めた

これでトリプルワークになった

雇われる際に店の代表から話があった

私を男と女、どちらで扱うかという内容だ

ミックスバーという業務形態なので

ガールズとボーイズで出勤時間が分かれている

結局代表にガールズの時間に出勤するよう言われた

 

バーで働く時に性別をとにかく間違えられる

今に始まったことではないのだが

そもそも私は性別に無頓着なので

どうでも良いのだが世間はそうではないらしい

自分の性別を伝えると様々な反応がある

残念がる人、興味を示す人...

どちらにせよ好奇の目で見られるわけなので

あまり気分は良くない

しかし先輩達が好きだし夜職に向いているので

あまり辞めようとは思わない

何とかやっていけそうだ

 

 

11月29日

私は今年3度目の過量服薬による自殺未遂をした

抗うつ薬睡眠薬ブロンなど計210錠を服用した

直後私は意識を失った

電話と警察官の怒声で目が覚めた

20時間は経ったのだろうか

その後また意識を失い

気づけば病院のベッド

検査のためにピアスを外して欲しい

そう言われた事だけ覚えている

他にも騒動を起こして警察沙汰になり

結局不動産屋に家から追い出される形となった

 

 

 

今年は色々あった

1月9日の自殺未遂に始まり

友人に裏切られ

親友に見捨てられ

居場所だった空間も奪われ

援助交際を始め酷い目に遭い

PTSD専門医に治療は行えないと告げられ

主治医にはもう面倒は見切れないと言われ

他の病院に追いやられ

強制退去となり帰る家まで失いかけた

社会の全てから見放された、そんな気がした

ほとんど全て失った

 

 

 

私が今怯える事、それは孤立だ

あるいは疎外と言っても差し支えない

死よりも恐いもの

なので私は何度も死を選んだ

大事な人も友人も全て消えた

周りには誰一人いない

頼れる人も連絡を取る人もご飯を食べる人も

誰一人いない

自分を必要としてくれる人さえいない

そして生きている事が虚しくなっていく

孤独に耐えること

それがしようのないほど苦しい

やり場のない感情を抱えて生き続けること

それはとても難しい

 

今年も残り少ない

せめて最後くらい幸せな思いで終わりたい

来年は幸せになれるように頑張りたい

 

 

寂寥

「孤独は山にはなく、むしろ町にある 

一人の人間にあるのではなく

大勢の人間の『間』にある」

 

ある哲学者の言葉だ

孤独は一人のみで存在し得ないというのは

とても面白い考えだ

「孤」の正体は何であろう

 

 

ある定義に沿って話すなら

私は「疎外」という状態に在るだろう

これは社会的に人々から避けられている

という意味である

家族、恋人、友人から始まる

かつて親しかった人々は

みんなもう私のそばにいない

次々と人々から見限られた

原因は把握している

私の病気に関することだ

彼らには荷が重過ぎた

誰だってそう感じただろう

全て私が悪いとすればとても楽だ

あるいは価値主義的な観点から

助けの手を差し伸べるほどの価値が

私にはなかったからなのかも知れない

 

 

 

哲学者の言う通りだ

他者の存在によって

私は疎外感を抱いている

寂寥の思いでいっぱいだ

人々が誰かと笑い合う様子を見ると心が痛い

私も誰かと笑い合いたかった

誰かと幸せになれたはずなのに

夢物語で終わってしまった

人間はみな寂しさを感じるものだ

家族や友人がいたとしても

ある「一定の水準」まではみな孤立を味わう

時に人を失うこともある

だけどそうしてまた立ち上がれるのは

必ずそこに他の誰かがいるからだ

人間が本当にダメになる時というのは

「一定の水準」を超えた時

即ち最後の一人を失う時だ

私はもうダメになってしまった

どうすることもできなかった

一人、また一人と去っていくのを

私はただ見ているしかなかった

黙って去っていく者もいれば

「ごめんだけど、もう付き合いきれない」

「自分には助けられない」

「そんなに死にたいならもう止めない」

そう言って去っていく者もいた

「嫌だよ」「寂しいよ」「助けて」

「おいていかないで」「一人にしないで」

言いたかった言葉を全て飲み込んだ

「わかった 今までありがとう」としか言えなかった

きっと私の存在がいけなかった

 

 

今日私が死んでも誰も気づかない

問題は今日死ぬかどうかだ

今どうするべきか考えなくては

疎外されてまで生きるべきか

病に苦しんでまで生きるべきか

そこまでの答えを哲学者は教えてはくれない

 

 

 

 

"The worst part of the hell is not the flames it's the hopelessness and I think that is the part of hell that a person in depression really tastes"ー

「地獄の何が最悪かと言えば、それは身を焼き尽くす炎ではなくて、希望のないことだ。そしてそれこそが意気消沈しきった人が味わう地獄である」

-Faces of Depression 1959 Psychiatric Interviews 

 

 

 

12 stonesよりWorld so coldの和訳

 

 

 

It starts with pain
Followed by hate
Fueled by the endless questions no one can answer
A stain covers your heart, and tears you apart
Just like a sleeping cantor

I don't believe men are born to be killers
I don't believe the world can't be saved
How did you get here and when did it start
An innocent child with a thorn in his heart

 

<和訳>

最初は痛みから始まる

次に憎しみがやって来て

誰も答えられない不毛な問題に感情が爆発する

心を覆い隠し、体を八つ裂きにする後悔は

まるで見えない腫瘍みたいだ

人々は殺し合う運命にあるのだろうか

本当にこの世界は救えないのだろうか

どうしてこんな事に、いつからこんな事に

傷を心に抱えた無垢な子よ

 

[Chorus]
What kind of world do we live in
Where love is divided by hate
Losing control of our feeling
We all must be dreaming his life away
In a world so cold

 

<和訳>

俺達はなんて世界に生きているのだろうか

憎しみに愛が引き裂かれ

人々は感情まかせ

俺達はみな罪を背負って夢うつつに生きている

この冷たい世界で

 

Are you sane
Where is the shame
A moment of time passes by
You cannot rewind

Who's to blame
When did it start
Is there a cure for your sickness
Have you no heart

I don't believe men are born to be killers
I don't believe the world can't be saved
How did you get here and when did it start
An innocent child with a thorn in his heart

 

<和訳>
正気とは思えない

恥を知らないのか

時が過ぎ去る瞬間

誰もそれを巻き戻すことなどできない

一体誰のせいなのだろう

いつからこんな事になってしまった

この狂気に治療薬なんてないのだろうか

痛む心もないのか

人々は殺し合う運命にあるのだろうか

本当にこの世界は救えないのだろうか

どうしてこんな事に、いつからこんな事に

傷を心に抱えた無垢な子よ

 

[Chorus]

What kind of world do we live in
Where love is divided by hate
Losing control of our feeling
We all must be dreaming his life away
What kind of world do we live in 

Where love is divided by hate

Selling our souls for no reason

We all must be dreaming his life away

in a world so cold

 

<和訳>

俺達はなんて世界に生きているのだろうか

憎しみに愛が引き裂かれ

人々は感情まかせ

俺達はみな罪を背負って夢うつつに生きている

俺達はなんて世界に生きているのだろうか

憎しみに愛が引き裂かれ

人々は訳もなく魂を売り渡す

俺達はみな罪を背負って夢うつつに生きている

この冷たい世界で

 

There's a sickness inside you that wants to escape
It's a feeling you get when you can't find your way
So how many times must you fall to your knees
Never, Never, Never, Never, Never do this again

It starts with pain (with pain)
Followed by hate (followed by hate)

I don't believe men are born to be killers
I don't believe the world can't be saved

 

<和訳>

何かを変えたいという気持ちは人々のうちに

それは迷える者達がみな通る道だ

さあ後何度崩れ落ちて膝をつけば気が済むのか

もう二度と こんなことはもうやめよう

最初は痛みから始まる

次に憎しみがやって来るんだ

俺達は殺し合うために生まれてきたんじゃない

この世界はきっと救えるはずだ

 

What kind of world do we live in
Where love is divided by hate
Losing control of our feeling
We're dreaming his life away

What kind of world do we live in
Where love is divided by hate
Selling our souls for no reason
We all must be dreaming his life away
In a world so cold, in a world so cold

 

<和訳>

俺達はなんて世界に生きているのだろうか

憎しみに愛が引き裂かれ

人々は感情まかせ

俺達は罪を背負い夢うつつに生きる

俺達はなんて世界に生きているのだろうか

憎しみに愛が引き裂かれ

人々は訳もなく魂を売り渡す

俺達はみな罪を背負って夢うつつに生きている

この冷たい世界で この冷たい世界の中で

 

 

 

 

この曲は、一説によれば元々殺人鬼の心情を

表した曲らしい

しかし、段々とテイストが変わり

現状の世界を嘆いた曲になったと言う

私はこの曲に一種の宗教観を感じた

A stainとは何か?

An innocent childとは誰か?

A thornとは何か?

His lifeとは誰の人生を指すのか?

これらが謎で、単に訳すのは不可能だった

そこで

A stain→汚点→我々の犯した罪やそれを悔やむ気持

An innocent child→罪のない子→イエス(?)

A thorn→(子がイエスを指すなら)傷→イエスの傷といえば磔のこと

His life→(上の前提が全て正しければ)イエスの人生→罪を背負って生きる人生のこと

とすれば私の中では端然と収まった

 

何れにせよ、私はこの曲が大好きだ

私の見ている世界は希望に満ちているより

寧ろ歌詞にあるような、冷たい世界だからだ

誰かが最初に痛みを感じる

その理不尽さに憎しみを覚える

愛は打ち砕かれ

憎しみは至る所に蔓延る

それは人の心を蝕んでいき

人々は啀み合うようになった

きっと誰が悪いわけでもない

でも本当にこの世界を変えることはできないのか

そもそもどうしてこんな世界になってしまったのか

後悔しても全てが遅い

でも本当にそうだろうか

このような心情は誰もが一度は抱いたことだろう

絶望を唄うようで、本当は希望を語る曲なのだ

 

 

 

 

КОНЕЦ

Всякий раз,когда засыпаю,является он.

 

Он ругает меня.

 

Он насильничает над мною.

 

Он пеняет мне за все.

 

Я просыпаюсь с кошмаром.

 

Ничего не как раньше.

 

Кошмары,они существуют не только когда сплю,

 

а также когда бодрствую.

 

Много травмирующих событий репереживаю я.

 

То же самое вижу я.

 

Панические атаки возникают,а нет помощи.

 

Спасения нет.

 

Только опустошенность и отчаяние.

 

 

 

Сначала я потеряла место,которому принадлежу.


Расстройство возникло.

 

Теперь я веду отчаянную жизнь.

 

Потеряла близкого друга.


Ушла та,которая однажды сказала,

 

что хочет мне помогать.

 

Люди изменят.

 

Нет времени горя.

 

Травмирующие симптомы приходят ко мне.

 

Риэлтер пытается изгнать меня от квартиры.

 

Нет помощи я нашла.

 

Раз от разу отчаяние шепчет на сердце мне,

 

«Как насчет самоубийства?»

 

Отвечаю ничего.


Когда отвечу да?

 

手記。

矢庭のことではあるが、私は死にたい

希死念慮という、厄介極まりないものとは

その茫洋たる様相が示すまま

全てを覆い隠さんとする勢いと

漠然かつ端然とした死への希求である

 

先日、私はまた自殺未遂を犯した

胃に収まりきらないのではないかというほどの

多量の薬をアルコールと一緒に過剰摂取した

抗うつ薬睡眠薬、ブロン

典型的な手法である

勿論、私は生き残ってしまった

私は死にたい

私を死なせてくれ

なり止まぬ鐘の音を掻き消すが如く

全てを終わりにしてくれ

私は強くこう願った

 

しかし、それは真意か?

即ち、私は本当に死にたいのだろうか

頭痛が酷い時には頭痛薬を飲む

規定の量では止まないため多めに飲む

これは多くの人に理解してもらえるだろう

私の真意は寧ろ

左様な気持ちの延長線上に存在するのではないか

即ち、私は再び悪夢を見ぬよう

過去を思い出さぬよう

死のうとしているのではないか

これは一見、当然の帰着のように思える

しかし、これはまさに重要な帰結なのだ

もし、死ぬ以外で

止まない鐘が鳴り止むのならば

私の真意は希死念慮という壇上には

一歩たりとも足を付けないだろう

 

では、その具体的な手法は何か

それは存在するのか

未だわからない

もしないのなら、私は再び死を選び続けるだろう

乾いた悲しみと共に

 

 

闘病生活と逃亡生活のこと

(これは日記である。従って文の構成が乱雑であることには目を瞑って頂きたい)

 

私は現在闘病している身である

闘病と言うと厳かな響きを奏でてしまうが

実際はそれ程でもない

何のことはない、誰もがしていること

内なる自分と戦うこと

過去と戦うこと

誰にだって重々しい過去はあるものだから

何も特別でも荘厳でもない

 

私がPTSDを患っているのはつい最近わかったことだ

和名で言うと心的外傷後ストレス障害である

発症原因は主に重大な犯罪に巻き込まれること

大災害や大事故や傷害事件などである

私は傷害事件が原因で発症したようだ

 

自分では克服したつもりでも

年月を経て

奴らはやってくる

それも月日が経てば経つほど

鮮明になっていく

その記憶だけが色褪せることを知らない

記憶の形成が今更実行されているのか

夢だと思っていたもの

夢だと思いたかったもの

それらが現実という輪郭を帯びていく

ジリジリと脳内を攻め入られるような

あるいは中から増殖していく恐怖 

過去としての輪郭が明らかになる度に

現実への不安感も募っていく

私の体験しているものは現実か夢か

重い重い暗闇に引きずられる間に

そばにある確かなものはその辛い過去

輪郭がはっきりしてきた陰惨な過去だけ

これだけは現実だとはっきりわかる

痛みや無力感や屈辱感だとか

心の中の何か大事なものが音を立てて崩れていく

そんな感じがまるで今起こっているかのように

鮮やかに思い出せるからだ

皮肉にもその過去だけが私の存在を証明する

これが “Cogito,ergo sum” だと肌で感じた

それ以降の現実は

思えば何も感じていなかった気がする

何があったかは思い出せる

しかし心にモヤがかかっているように

何もはっきりとしない

端然としているのはどんよりと暗く辛い気持ち

 

昨今、フラッシュバックという単語が浸透している

その親しみ易さから来るある種の事実軽視のため

私はあえて再体験症状と呼んでいる

再体験症状というのは簡単に言えば次のようである

「あなたは今現実にいる。しかし、あるとても印象的なきっかけにより、あなたは鮮明な夢の中へ一瞬の間に引き摺り込まれる。あなたはこれを夢だとは認識せず、先程いた現実の続きであると信じる。」

例えば大戦帰りの退役軍人を例にしよう

彼は帰還後に戦争後遺症と診断された

録音された爆撃音やサイレン音を聞くや否や

彼はベッドの下に潜り込み戦闘態勢に入る

この場合「印象的なきっかけ」とは音である

彼はPTSDに侵されていたのである

人は激しいストレス環境下に置かれた後

たとえそこから逃げ出しても

少しでも過去の環境に似る何かがあれば

矢庭に認知の歪みが現れる

これは一種の防衛能力であると私は考えるに至った

人は誰しもが防衛能力を持つ

目の前に全裸で刃物を持った人間がいれば

誰しもが身を守るために逃げるであろう

この状況下で防衛反応を抑するのは至難の業だろう

患者にとっても同じである

戦争後遺症の彼は当然のこと

私もまたそうである

完全な安全を保証されていないうちは

大きな音や暴力シーンなどでも駄目になる

これでも克服した方であるが

ちょっとしたことで過去と現在が入り混じる

まだ実はあの時が終わっていないのではないかとか

多大なる恐怖や不安に襲われて狂う

悪夢を見る時はもっと厄介である

なぜならきっかけなどなくして

忘れようともがいた努力をよそに

脳は夢で同じことを再現する

こうなると睡眠も容易くない

最近の悪夢は特に鮮明だ

もはや起きているのか寝ているのかわからない

もはや眠ることが嫌になる

起きている間は音や映像に気をつければいい

起きている方が楽だ 眠るのは嫌だ

辛い苦しい頭が痛い気持ち悪い

時間がわからない記憶が曖昧だ今何をしている

今とは何だ何もできない鬱だ不安だ怖い

食欲が湧かない湧いても味がわからない

もはや何故食べる楽しいとは何だ苦しいはわかる

どうすればまともになれる苦しみから解放される

前みたいになりたい普通になりたい

死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい

 

私は社会復帰できるだろうか

こんな人間の生きる場所はあるだろうか

そんな場所はないからPTSD患者は自殺するのか

ならば私もいずれ自殺完遂を成し遂げるのか

私は死にたくない

この耳鳴りのような過去を終わらせたいだけ

そうすればまた戻れるはずだ

活気のあった頃 生の喜びを知っていた頃

何も感じない日々とはおさらばして

普通に戻れたらしたいことがある

社会で明るく生きてみたい 

明るい人間になりたい

悩みがあったって良い

人間らしく生きたい

何も悪くないはずの自分を

責め抜いて苦しむこともなく

苦しみからの解脱を成し遂げ

自由に壮大にそして穏やかに

真人間として生きてみたい